![液性免疫](img/koka/meneki_ekisei_ttl.jpg)
異物や病原体の情報を受け取ると、B細胞と呼ばれるリンパ球が対抗する抗体をつくり排除します。この抗体はB細胞を飛び出すと血液や涙、唾液、胃腸などの消化管液、精液、膣液といった体液中での働きを中心とした免疫反応をするので、液性免疫(体液性免疫)といわれています。
液性免疫は、敵が侵入してから免疫ができるまでに1週間ほどの時間がかかります。クロレラエキスはこのB細胞を活性化させて、抗体をつくりだす力を高めることがわかっています。
クロレラエキスによる生体防御作用
異物や病原体である抗原を受け取り、細菌を無力化してしまう抗体をつくるのがB細胞です。これから紹介する実験では、クロレラエキスを正常マウスに投与してB細胞に与える影響を調べました。
![研究報告-液性免疫](img/koka/meneki_ekisei_ttl_s1_1.jpg)
![クロレラエキスの成分がB細胞を増加させ、外敵を無力化する抗体づくりを促進します。](img/koka/meneki_ekisei_ttl_s1_2.jpg)
クロレラ熱水抽出物の生体防御に及ぼす影響
Ⅰ.in vivo B細胞増加効果について 1986 年薬学会
【投与条件】
クロレラ熱水抽出物(クロレラエキス)を正常マウスの腹腔内に投与した後、脾臓の中のT細胞や、抗体を作り出すB細胞などの数を調べました。
![クロレラエキスは免疫力を高め、抗体を作ります](img/koka/meneki_ekisei_ttl_s2.jpg)
脾臓でクロレラエキスを投与後、T細胞と、B細胞それぞれの数を調べたところ、T細胞数には変動が見られなかったものの、B細胞は投与の3日後に約2.5倍もの増加を示しました。
さらに、色々な抗原に対応可能な抗体を作る細胞(ポリクローナル抗体産生細胞)が、クロレラエキス投与3日から4日後に増加しました。急速に抗体を作ることは外敵の防御に有効です。
なお、チクゴ株クロレラを経口投与で与えた場合にも抗体産生細胞が増加することを確認しています(社内データ)。